「みかえり乙女石けん」は、伝統的な枠練り製法の石けんです。
職人が長年の経験値によって熟成具合を確認し、仕上げまで60日以上をかけて完成します。手間と丁寧な手作業が「みかえり乙女石けん」を生み出しています。
STEP1 石けん素地製造
釜に植物油脂と温泉水、その他の原料を入れ、かく拌・冷却します。
STEP2 型入れ・型抜き
筒に流し入れ、冷まし固めてから筒から抜きます。
STEP3 裁断・一次乾燥
裁断し、約一週間ゆっくりと乾燥させます。
STEP4 表面カット
裁断面を均一に整え、表面を研磨します。
STEP5 寝かし(熟成)
1ヵ月以上かけて熟成させます。均一に乾燥させるために、毎日ローテーションで配置を変えます。
STEP6 湯浸・型打ち
石鹸をぬるま湯にくぐらせ、表面をやわらかくしてから、プレスで加圧成型します。
STEP7 仕上げ拭き
石鹸の表面の艶出しを丁寧に手作業で行います。
STEP8 中間検査
形状・重量・外観検査などをクリアしたものが製品となります。
STEP9 包装
セロファンで包装後、パッケージに包装します。
STEP10 最終検査
最終検査に合格したものが、工場から出荷されます。
機械練りと枠練りの違い
一般的に、石けんの製造方法は大きく分けて2種類です。
「機械練り石けん」とは、機械を使って製造を行う大量生産向けの製法です。
一方、「枠練り石けん」は、枠に流し入れて、時間をかけて冷やし固めて作る石けんです。
「機械練り石けん」と「枠練り石けん」の特徴について比較すると、「機械練り石けん」は原料の98%を石けん素地にする必要があり、他に保湿成分や香料を配合しようと思っても、残りの2%程度しか配合できません。そのため、石けんの個性が出しにくくなります。
「枠練り石けん」は、手作業工程が多く大量生産ができないため、製造コストは高くなりますが、石けん素地を60〜70%に抑えることができ、残りの30〜40%に保湿成分や美容成分を配合し、個性的な石けんを作ることが可能です。
枠練り石けん
- 60~70%が石けん素地
→美容成分が配合できる - ふやけにくく溶け崩れしにくい
- 大量生産できず、コストが高い
枠練り石けん
- 98%が石けん素地
→個性が出にくい - 型崩れ、溶けやすい
- 大量生産が可能で、コストが安い